はい、その通りです。WB工法では室内の壁に透過性をもたせていますので、臭いも自然に屋外に排出されます。
それによって、常に新鮮な空気を取り込むことができるのです。
WB工法は電気や動力に極力頼らないで、自然の力によって夏は床下の冷熱を室内に取り入れ、冬は通気を遮断し保温層を作ります。
そして、より早く快適な温度を達成できるように、補助としてエアコンなどの冷暖房器具を使用します。
ですからまったく必要ないというわけではありません。
WB工法は、床下の冷熱と呼ばれる冷たい空気を室内に取り入れる構造になっています。
そのため、室内は大きな木の下の木陰にいるような、気持ちにさせてくれます。
これはまさにWB工法の恩恵です。家中の窓を全て閉切っても、外部の新鮮な空気と入れ替わります。
そのため、空気がこもるという現象が無くなるためです。
規模や構造により、一概には言えませんが、全体工事金額の約5〜6%程度です。
非常に安価に実現できるのも、WB工法の大きなメリットの一つです。
二階やロフトの気温が、一階に比べて高くなるのは、暖められた空気が上昇し、上階に溜まるためです。
WB工法ではこの上昇する空気を室内に溜めることなく自然の力によって棟から排気します。
また、壁や屋根が二重通気のため熱を通しにくく、上下階を問わずに快適な室内環境を造ることができるのです。
ダブルブレス、つまり二重通気のことです。防水層と断熱材の外側と内側に通気層を設けます。
そして、夏暑いときは通気層に空気を通し、冬寒いときは空気の流れを遮断します。
その開閉に使用する装置は電気に頼らず、形状記憶合金によって行われるため、ランニングコストが掛かりません。